いつかのベトナムナンパノック Day 1 ーボウズー
[あらすじ]
—前回、片道チケットしか持っていなかった俺は危うく日本に強制帰国になるところであったが、ナンパで培ったグダ崩しスキルを使い、なんとかベトナムに入国することができた。無事ベトナムINを果たした俺に、どんな未来が待ち受けているのだろうか。
いつかのベトナムナンパノック Day 1 ーボウズー
入国のグダ崩しに意外と時間がかかり、即った(入国した)頃にはもうすでに2時間ほど経過していた。
空港を出て、まず俺は宿へと向かった。前日に取ったagodaのレビューが9を超えているホステルだ。ドミトリーで一泊約400円という驚愕の安さだだった。俺のような貧乏トラベラーに取ってはありがたい。
ホステルに着くと、俺は6人部屋に案内された。ドアを開けて部屋に入るとマッチョな白人のルームメイト達が酒を飲みながらトランプで遊んでいた。
「Hey, wanna join?」
[✖‿✖]「(ドミトリーのこのフレンドリーな感じ、堪らんなぁ)」
だが、時間がなかったので断った。俺は早くナンパがしたいんだ。
[✖‿✖]「予定があるんだ。帰ってきたら混ぜてくれ。」
そう彼らに告げてから、俺はすぐに身なりを整え、部屋を出た。
バタン
部屋の外に出て、小さく拳を握り気合いを入れた。
さぁ、ゲームの始まりだ。
.....あれ?
ちょっと待てよ。
ドミトリーじゃセックスできなくない?wwwwwwww
全く考えていなかった。
金額とレビューだけに意識が行き、こんな大事なことを忘れてしまっていた。自分のアホさが少し恐ろしく思えた。
[✖‿✖]「どうしよう........」
[✖‿✖]「まぁなんとかなるっしょ、とりあえずナンパしよっと」
ということで、街IN
私のナンパは"なるようになれ"スタイルなので、特にナンパスポットのリサーチなどはしていなかった。「とりあえず有名なベンタインマーケット行けばなんとかなるっしょ」と考え、ベンタインマーケットに向かった。
実際にこの作戦は間違ってはいなかった。
ホーチミン市、District1の激アツストナンスポットは、
・ベンタイン市場周辺
・ブイビエン通り
・ドンコイ通り
・レロイ通り
・高島屋
・サイゴンセンター
あたり
下の地図で赤く囲ってある場所だ
ちなみに全部徒歩圏なので、この辺をぐるぐる回って入れば幾らでも女の子に出会える。覚えておいて損はないぞ!
さて、今日の目的はひたすら番ゲをすることだ。
俺は海外に遠征に行くときには、前半でその土地の探索がてら番ゲを積み重ね、後半でアポを組みながら合間に即狙いのガチナンパというスタイルでやっている。
この時も、1日目はホーチミンに体を慣らしながら、後の準則に繋がる女の子の大量確保するというスタイルでいくことにした。番ゲはいわば「種まき」のようなものだ。
ベンタイン市場について、そこで第一巨乳ベトナム女子を発見した(推定Eカップ)
[✖‿✖]「やぁ、君は可愛いね。アンクルホーも誇りに思ってると思うよ」
女の子「ch}nyaa#$%Q*#HR#Y%#*Q$&(ベトナム語)」
[✖‿✖]「君の名は?^^」
女の子「ミィ」
[✖‿✖]「そうなんだ。今何してるの?^^」
Mi「~*oho@d*#&$hShii>@"??s&@8(ベトナム語)」
[✖‿✖]「電話番号教えてよ^^」
Mi「xxx-xxx-xxx」
[✖‿✖]「ありがとう。あとで連絡するね」
[✖‿✖]「・・・」
あ、番ゲに言葉って必要なかったんだ。
サイゴン初番ゲ。これは好感触だ。食いつきもある。
ベトナムでも自分のナンパが通用したことが嬉しかった。
尚、言葉が通じないアポはキツいと考えミィと後日アポることはなかった。
ザ・東南アジアというような場所だ。
かなりカオスな空間である。
俺は、そのカオスな空間で光り輝くダイヤモンドの原石を発見した。
女物アクセサリー屋に一人佇む絶世の美女。
第一ベトナム美女発見だ。
顔が小さくて目が大きい。肌は健康的な小麦色。モロ自分のタイプだった。
そうだ、俺はこれのためにここに来たんだ。
すかさず声かけ。
[✖‿✖]「君が売ってるとアクセサリーがくすんで見えるね」
美女「wwwwww」
彼女はタオという名前の女の子だった。
21歳で、学校には行かずにここで働いているそう。
働いてる最中の、女性用アクセサリー店の店員と和むなんていうクレイジーなことはいつもだったらしないのだが、ここベトナムではさも当たり前のようにできてしまった。
きっと海外に来て、脳内のリミッターが外れてしまったのだろう。楽しくてしょうがなかった。
タオが店長の目を気にしながら俺と話す姿がめちゃくちゃ可愛かった。
とりあえずそこでは番ゲし、デートの約束をした。
[✖‿✖]「燃えるぜ」
とりあえずその後もブラブラしながらベンタイン市場の近くで15番ゲ近くした。
ちょっと疲れたので有名なPhuc Long Coffeeに入って休憩(激ウマだからベトナム行ったら絶対飲んで)
すると、そこに巨乳の黒髪美女が通りかかった。
3秒ルールだ!
[✖‿✖]「エモイ! キミ、アオザイ着てないから偽ベトナム人だよな?」
アオザイオープナー (基本的に反応が悪い)
彼女は割とツボったようだった。
彼女の名前はホン。
声かけした時は視界に入っていなかったが、横に友達がいた。
友達の名前はタオ、印象に残らない存在感の薄い女の子だった。
もうその日はもう十分番ゲして歩き疲れたので、この子たちを逆3で連れ出すことにした。
というより、彼女らに原付に乗せられ連れ出された。
行き先は、ブイビエン通りのとあるバー。
[✖‿✖]「当然のようにバイクでバーに行くのねw」
バーIN
バーでは楽しく飲みながら、彼女たちにホーチミンの"Happening Club"はどこかを聞いた。
二人曰く、一番盛り上がってて楽しいクラブは
Lush, Kingdom, Apocalypse Now, Play の4つ。
その中でもLushは平日も満員の盛り上がりようだという。
(ちなみにマシュマロンのオススメはLushとKingdom。Kingdomは客層の99%がローカル客の超ブルーオーシャンで、可愛い子もかなり多いからオススメ。)
ホーチミンでのフライデーナイトは、Lushでがっつりクラナンすることに決めた。
その後、何やかんや2人と10時過ぎまで酒を飲みながらワイワイ騒ぎ、解散したあとで身支度をしに帰った。
[✖‿✖]「クラブの服装どうしようかな」
ベトナムの女の子はどんな男が好きなのか、俺には検討もつかない。
きっと、ベトナム女子には視覚に強く訴えるようなわかりやすいファッションが刺さるだろうと思い、こんな服装を選んだ。
ハット、ネックレス、指輪、ジャラッジャラのブレスレット、ギラッギラの腕時計、主張が激しすぎるシャツ
端から見たら大道芸人だったが、当時The Gameにハマっていた俺は「それがいいんだ」と思い込み、この服装でクラブに行くことにした。
[✖‿✖]「さあ、ゲームの始まりだ」
—11時—
Lushに到着。
このクラブはIDチェックがあると聞いていたので、年齢を盛ったフェイクIDを用意して行ったが、チェックはされなかった。ゆるい国である。
入場料もフリーだったので、そのまま中に入った。
このクラブは2階立てで、1階と2階が吹き抜けになっている。
1階にフロアとバーカウンターがあり、2階はテーブル席のみというつくりだ。
入口と出口が別れており、出口の前にちょっとしたバーのようなスペースがあった。
クラブの中はうるさくて会話はできないが、このバーでなら静かに話せる。
フロアでナンパして、外のバーで和んでから持ち帰るという作戦で行くことにした。
—12時—
12時になるとクラブの盛り上がりもピークになってきた。
俺はエンジンをかけて、声かけをしまくることにした。
[✖‿✖]「お前何でアオザイ着てないの?偽ベトナム人なの?」
女1「は?」
[✖‿✖]「君は可愛いね、ホーチミンの孫かな?」
女2「No」
[✖‿✖]「今日のディナーはスリーを食べたんだ、ベトナムの本場のスリーは美味しいよね」(フォーだろってツッコんでくれ)
女3「は?」
[✖‿✖]「・・・」
あれ、すべってるのかな?
それとも服装に問題があるのか?
とにかく反応が悪すぎる。台北のクラブの方がよっぽど反応いいぞ。
もしかして、俺の高度なギャグオープナーが理解されていないのか?
そんなことを考えながらあたりを見渡すと、そこは......
「それは宴だった」
「ひたすらむさぼり喰らい尽くす」
「人外のものどもの狂宴」
白人、黒人、韓国人、日本人のオスたちがメスを奪い合う、超絶レッドーオーシャンな空間だった。
[✖‿✖]「これはもはや外国人の為の"狩り場"やな」
女の反応が悪いのも納得だ。ここはホーチミンの港区なのだろう。
いいだろう、やってやる。
まずはウィングの調達だ。
まずは、シャンパンを開けてイケイケのシンガポール人とコンビを組んだ。
シンガポール人は真面目というようなイメージがあったが、彼は生粋の遊び人であった。
シンガ「Hey, what do you wanna drink?」
ドリンク奢りオープナー全オープンwww
マネーギラの威力は凄まじい。
情けない話ではあるが、俺は彼がオープンさせたグループに入り込み、おこぼれを貰うだけのハイエナだった。
何度か2人組オープン→セパを繰り返し、気づいたらシンガポールはいなくなっていた。
残ったのは、俺とスト値2.5の巨乳のみ。
この子はセパってから1分でキスまで行けた。
だが、まだ時間は1時前だ。まだ慌てるような時間じゃない。
ベトナムでの初即は妥協したくなかった
「まだあわてるような時間じゃない」
「ここは絶対にやらん!!」
放流!
—1時—
巨乳を放流したあとは日本人とタッグを組んだ。
サトシ君のような赤いキャップを被っていたので、サトシ君と呼ぶことにする。
サトシ君はあまりナンパに慣れていない男の子だったので、俺は偉そうに「ついてこい」的なスタンスでナンパしてまわった。
サトシ君は黙って俺について来た。
何グループか声かけしオープンはするものの、エロいところまで踏み込めないでいた。
サトシ君は俺の隣でつまらなそうな顔をしている。
そんな折、フロアにドタイプの女の子を発見してしまったのでサトシ君に行ってくると伝え3秒ルールで声をかけた。
自分の欲望の為に、サトシ君を振り回してしまった。
すまないサトシ。
結果、俺は玉砕。
ウィングのサトシ君とは逸れてしまった....。
—2時—
2時になると、歩くスペースもなかったダンスフロアが段々スカスカになってきた。
女の子の数も少なくなってきてる。
一方で、外国人のオス共は依然として多かった。
競争率は高くなる一方だ。
ひとりの案件はほとんど箱におらず、ソロの俺はグループをオープンさせるところまではいけるものの、決め手にかける状況だった。
焦りを感じていた。
そんな中、ドクターコトーにそっくりな男が俺に声をかけてきた。
/ジャパニーズか?\
[✖‿✖]「そうだ (マジでコトー先生にしか見えん) 」
コトー「俺はコリアンだ。あそこのグループ、行こうぜ」
[✖‿✖]「オフコースだ、ブラザー」
コトーは声かけ前に担当を決めて、オープンと同時にセパレートすることを提案してきた。
声かけ1組目でこの作戦が完璧にキマった。
コトー、策士である。
オープン後、マシンガントークをしながら女同士の距離を離していく。
コトーの方に目をやると、声かけしてから30秒くらいしか経ってないのに、もう女の耳を触ってイチャイチャしていた。
[✖‿✖]「(あいつ生粋のPUAやな)」
俺も目の前の女を仕上げるとしよう。
正直タイプではなかったが、もう妥協タイムに入っていた。
腰に手を回してダンスまではクリア。
このままエスカレートさせて、イケると感じたところで外に持っていくことにした。
そんな時、視界に見覚えのある赤い帽子が飛び込んで来た。
.........サトシ?
なんと、サトシが自分の赤い帽子を女に被せ、貪るようにディープキスをしていたのだ。
[✖‿✖]「 (お前、いつの間にっ!) 」
キスをしている最中のサトシと目が合った。
サトシ「俺はポケモンゲットしたぜ、お前はまだキスすらしてないのか?」
なんだか、そう言われているようで悔しかった。
サトシのディープキスを見せつけられて焦った俺は、目の前の女の子に無理やりキスをしようと迫った。
そして、拒否された。
当たり前だ、まだ食いつきもないし和めてもいない。
クラブでは先に性欲を見せたらゲームオーバーだ。
そのキスのせいで攻めにくくなってしまった。
ぐぬぬ、サトシめ。
—3時—
3時を過ぎた。
そして、コトーが担当の子と消えていることに気づいた。
彼は銀の龍の背に乗って、女の子とホテルに帰ったのだろう。
一方、俺の担当の子は依然として固い。
おそらく、さっきのキスのせいで完全に冷めている。
止むを得ず、ここで損切りをした。
俺は殆どひとりの女の子がいないクラブで、またソロになってしまった。
[✖‿✖]「I'm so alone~」
Marshmello - Alone [Monstercat Official Music Video]
なぜだ。
なぜ俺とコンビを組むやつはみんな女の子といい感じになるのに、俺は女の子に逃げられるんだ。
この日の食いつきを上げられない問題は深刻だった。
原因はおそらく服装だろう。
俺の読みとは逆で、ベトナム女子は綺麗げな格好をしている男が好みのようだった。
その後もクラブ内の女の子に手当たり次第声をかけるも、いい感じになることはなかった。
—4時—
営業終了時間になった。ゲームオーバーだ。
俺の完敗だった。
ベトナム1日目のクラナンは、まともに番ゲすらできないまま終わってしまった。
クラブでここまでツルッツルの坊主を経験するのは初めてだった。
失意のうちに、帰宅の途についた。
・・・
「はいあがろう」
「負けたことがあるというのが いつか 大きな財産になる」
[✖‿✖]「帰ろう.....」
[✖‿✖]「おっちゃん、ブイビエンストリートまで」
バイタクおっちゃん「お前は特別料金で50,000ドンにしてやる!スマホ出してると盗まれるからしまっとけ!」
[✖‿✖]「おっちゃんの優しさが心に染みるぜ、、」
ブーン
バイタクおっちゃん「ついたぞ!」
バイタクおっちゃん「合計100,000ドンだ!」
[✖‿✖]「ふざけんなオヤジwwww」
こうして、俺のベトナムナンパ遠征1日目は終了した。
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「お前坊主のくせに長々とブログ書いてんじゃねえよw」と思った読者もいるだろうが、この日の坊主体験は俺のナンパスタイルとナンパに対する考え方を根っこから覆すくらい強烈なものだったので、忘れないようにブログに書き残しておくことにした。
もっと刺激的な記事が読みたいって?それは次回のお楽しみだ!
ー次回予告ー
初日、ベトナムに完全なる敗北を喫した俺は、2日目にあんなクレイジーな体験をすることになるなんて、夢にも思っていなかったんだ—
次回【 Day2:Madness(狂気) 】
お楽しみに!
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マシュマロン (@Marshmelloon) | Twitter